改正健康増進法の施行(2020年4月1日)

禁煙になっていくパチンコ・パチスロ業界


改正健康増進法の成立を受けて、2020年までに全国のパチンコホールは喫煙所を除いてホール内完全禁煙となっていきます。つまり、タバコを吸いながらの遊戯はできなくなることになります。パチンコ・パチスロ愛好家には愛煙家も多いようですが、喫煙者の視点で今後のホール環境の変化を予想してみましょう。



ホールで喫煙ができなくなるとどうなる?


タバコを吸いながら、パチンコあるいはパチスロを打っている人はかなり多いと思います。当たりなしでハマっているときのイライラや手持ちぶさたを解消するために一服したり、連チャンで会心の出玉を得て勝利の一服をしたり、パチンコ・パチスロのお供としてタバコはぴったりのアイテムであると言えますね。そんなタバコが吸えなくなるとどうなるのか予想してみましょう。

遊戯時間(稼働時間)が減る?
台に座ってタバコが吸えなくなった場合、ホール内に設置された喫煙所で一服することになりますが、そうなると単純に遊戯時間(稼働時間)が減ってしまいます。タバコを吸うために喫煙所で5~10分を費やすことは、客にとっても店にとってもマイナスになるでしょう。もし出る台をつかんだ時には、タバコを吸うのを我慢してぶん回さなければなりませんね。せっかく出る台をつかんだのに、ニコチン切れでイライラしながら遊戯するのは辛いことです。

ホールの客が増える?減る?
喫煙者でパチンコ・パチスロをやっていた人は、タバコが吸えなくなったからといってやめることは考えにくいです。むしろ、タバコ臭いからという理由で敬遠していた非喫煙者が、新たな客としてホールにやってくるかもしれません。遊戯人口がどんどん減少していると言われているパチンコ業界ですが、ホール内禁煙化に合わせてうまい施策を行えば客足を増やすことができそうです。

粘る人が減る??
ハマり台を出るまで粘る人や、これは高設定っぽいなと思って終日頑張る人がいますが、タバコを吸うために台を一度離れることによって冷静に考える時間が生まれます。一服しながら「やっぱりあの台粘るのやめとくか」と、1台にかじりついて打つ人が減るのではないかなと予想してみます。また、ひとしきり出玉があった後に喫煙所で勝利の一服をしたら、「もう満足したからいいや」と早々と撤収するシーンも増えそうな予感がします。もしそうなったら、今までよりもおいしい台が落ちている確率が上がるかもしれませんね。



パチンコ・パチスロとタバコの相性



個人的な考えですが、パチンコやパチスロなどのギャンブルと、タバコの相性は非常に良いものです。

ハマっているときは、手持ちぶさたを紛らわせるだけでなく、イライラする気持ちを緩和させてくれます。

大当たりを引いたとき、脳内では快楽物質のドーパミンが分泌されます。「脳汁ドバー」という状態ですね。喫煙そのものもドーパミンの分泌を促す作用がありますので、大当たりを引いてからの一服は、相乗効果でなんとも言えない快感となるのです。この「脳汁ドバドバ」を1度経験してしまうと病み付きになってしまいます。ギャンブルにもタバコにも中毒状態になり、さらにはその快感に依存してしまうようになるわけですね。

しかし、タバコを吸いながらボーナス消化という「脳汁ドバドバタイム」は、改正健康増進法の施行後は、残念ながらもう体験できなくなります。



タバコを吸いたい気持ちをコントロールする


遊戯中にタバコを吸いたくなるたびに、いちいち喫煙所に行くのは面倒ですし、稼動効率が下がります。タバコを吸わなくてもイライラしないようにできれば、台から離れなくてもすみますが、それは可能でしょうか。

気を紛らわす行動をとる
遊戯しながらでも喫煙欲求を解消できる行動をとりましょう。

・飲み物を飲む
・伸びをする
・深呼吸をする

参考記事
吸いたい気持ちをコントロールする~制煙という考え方~

ただし、これらの方法の効果は限定的です。なぜなら、ニコチンの禁断症状を抑えられるわけではないからです。

禁煙補助薬を使用する
「禁煙するつもりはないけど、一時的に喫煙欲求を抑えたい」というときには、禁煙補助剤の使用が有効だと思います。ニコチン補充療法で使われるニコチンパッチやニコチンガムなどでニコチンを補給すればタバコを我慢することができます。もし、そのまま禁煙できればタバコ代もかからなくなるのでラッキーですね。

禁煙補助薬・禁煙補助剤について知りたい方は以下の記事へ


チャンピックスの飲み方~効果と副作用~

ニコチンパッチ・ニコレットパッチ・ハビトロールパッチ・ZEROニコチンパッチ

ニコチンガム・二コレットガム・ハビトロールガム~使用方法と種類~

ニコチンロゼンジ・ニコレットロゼンジ・ハビトロールロゼンジ


禁煙になっていくパチンコ・パチスロ業界のまとめ


非喫煙者の立場からすると、パチンコ・パチスロホール内での禁煙化はうれしいことだと思います。タバコが理由で敬遠していた層がどのくらいいるかはわかりませんが、非喫煙者がホールに行きやすくなることは確かです。

一方で、喫煙者は、今までのようにタバコを自由に吸えなくなるため、その新しい環境に対応できるようにしなければなりません。1時間に1回、喫煙所で5~10分を消費すれば、8時間で平均1時間程度のタイムロスです。良い台をつかんだら、喫煙欲求と戦いながらぶん回す必要が出てきますね。したがって、タバコを吸いたい気持ちをコントロールできたほうが、より大きな勝利へと近づくことができそうです。

ホール内禁煙化が、今後のパチンコ・パチスロ業界にどのような影響を与えていくのか、業界関係者とパチンコファン・パチスロファンは注視せざるをえないことでしょう。禁煙してしまったほうが明らかに得になると推測できますが、皆さんはどうお考えになりますか?

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